ブラック職場体験記

整備士ブルーカラーとは?ホワイトカラーの仕事に転職成功した体験談

VELNIS

整備士ブルーカラーとは?仕事の特徴と現場のリアル

「整備士ってブルーカラーだろ?」
そんなのわかってる。だけど、現場で16年やってきた俺だからこそ言える“リアル”がある。

ブルーカラーってのは、体使ってモノ作ったり直したりする仕事のこと。
ホワイトカラーは、営業とか事務とか、スーツ着てパソコン叩いてる連中だ。

整備士は毎日、油にまみれて車の下に潜り、クソ重たい部品を交換して、時には一発勝負の溶接もやる。
汗も血も流すし、指の骨も折る。
これが「現場で食ってるブルーカラー」の現実だ。

ブルーカラーとホワイトカラーの違いとは?整備士が属する職種

整備士は完全にブルーカラー。
ホワイトカラーとは働く場所も、仕事内容も、求められるスキルも違う。

ブルーカラーホワイトカラー
工場・整備工場・現場作業事務所・営業先・リモート
体力勝負・技術勝負頭脳労働・交渉・マネジメント
油まみれ・汚れる・暑さ寒さが直撃エアコン完備のオフィス

でもな、「整備士=ブルーカラーしか無理」ってわけじゃない。
後で話すが、現場経験が武器になるホワイトカラー職も確かにある。

自動車整備士の仕事内容と労働環境【現役16年の体験談】

俺が16年やってきた整備士の現場は、見た目以上に過酷だ。
車を直す仕事って言えば聞こえはいいが、実際は「自分の体を削る仕事」だ。

整備士の給与水準と昇給事情【年収のリアル】

ディーラーでも、町工場でも、整備士の給料ってのはたかが知れてる。
初任給18〜22万円、昇給は1年で3,000円いけばマシな方だ。
俺が10年以上やって年収350〜400万が限界だった。

どんなに腕が上がっても、給料には反映されねぇ。
役職に上がるか、副業でもしない限り、この業界は稼げない。

体力勝負の現場作業とケガのリスク

整備士は毎日、体にダメージが積み重なる。
エンジン脱着、サス交換、溶接、打撃作業…
腰痛、腱鞘炎、火傷、骨折、そんなの当たり前。

俺も指の骨をやったことがあるし、夏場は汗が止まらず意識が飛びそうになったこともある。
整備士ってのは、自分の体を犠牲にして価値を生み出す仕事なんだ。

整備士業界で感じた将来の不安とキャリアの限界

整備士として働き続けることに、俺は限界を感じた。

  • 体力の限界がくる(絶対に)
  • 年収が上がらない(誰もが悩む)
  • AI・自動運転で仕事が減る(もう始まってる)

整備士の腕前は年々上がっていく。でも、給料は上がらない。
この「積み上げたスキルが報われない世界」から抜け出さないと、未来がないと感じたんだ。

ブルーカラーの整備士からホワイトカラーへ転職を決意した理由

俺が整備士というブルーカラーの世界から、ホワイトカラー職への転職を決めたのは、「このままじゃ終わる」って心の底から感じた瞬間があったからだ。

整備士って仕事には誇りがある。だけど現実は、体力も年収も未来も、現場にしがみついてるだけじゃ報われない。
その当たり前に気付くのに16年かかった。

年齢とともに厳しくなる現場作業【40代整備士の現実】

若いうちは勢いで誤魔化せた現場作業も、30代後半、40代になると体が確実に悲鳴を上げてくる。

  • 朝イチのサス交換がマジでキツい
  • 腰痛で立ち上がるのが遅くなる
  • 夏場は汗で軍手が絞れるレベル

「根性」で乗り切ってきたことが、40代になった瞬間に通用しなくなる。
それが整備士としてのリアルだ。

労働環境の悪さとブラック企業体質【整備士あるある】

整備士業界に根付いてるブラック体質も無視できない。

  • サービス残業が当たり前
  • 有給は空気を読まないと取れない
  • 安全よりスピード重視
  • 怒鳴り声が飛び交う現場

何度も「このままじゃ体が壊れる」と思った。
ここで、俺がまとめたこの記事を見てくれ。

ブラック企業の共通点27個|面接時の特徴から見抜く術
【自動車整備士専用】ブラック企業の共通点27個|面接時の特徴から見抜く術
【自動車整備士専用】ブラック企業の共通点27個|面接時の特徴から見抜く術

16年間で実際に見てきたブラック企業の特徴を全て書いてる。
これを知ってから転職活動を始めれば、無駄な時間は減らせるはずだ。

転職活動を始めたきっかけ【ホワイトカラー職への憧れ】

「もう現場で体を削られる生活から抜け出したい」
それが転職を決意した理由だ。

ホワイトカラー職なんて、自分には関係ないと思ってた。
でも調べていくうちに、整備士の経験が武器になる仕事がちゃんとあることを知った。

  • サービスアドバイザー(フロント職)
  • 部品商社のルート営業
  • フィールドエンジニア(メーカー系)

そして俺が最終的に選んだのは「福祉業界」だった。
理由はシンプル。
楽に働ける職場で、自分の現場経験が活かせる環境だったからだ。

この続きは、次で話す。

整備士経験を活かせるホワイトカラー職とは?

整備士のキャリアに限界を感じた俺が、次に考えたのは「現場経験を武器にできる仕事」だった。

ブルーカラーからいきなりホワイトカラーへ行くのは無謀に思えるかもしれない。でも整備士の現場で叩き込まれたスキルは、意外にもホワイトカラー職でも需要がある。

自動車業界のホワイトカラー職種一覧【営業・管理・事務】

ここで俺が実際に検討した職種をリストアップする。

サービスアドバイザー(フロント職)の仕事内容と適性

ディーラーの窓口でお客様対応をするのが、サービスアドバイザーだ。
整備士としての知識があるからこそ、的確な説明ができるし、現場との橋渡し役として重宝されるポジションだ。

ただし「クレーム処理」や「営業ノルマ」が付きまとう場合もあるから、適性はしっかり見極める必要がある。

整備士出身が活躍できる部品商社のルート営業

整備士時代の部品知識を活かして、取引先の工場や整備工場に営業をかける仕事だ。
整備士上がりなら部品選定の目利きもできるし、現場の苦労が分かる分、信頼されやすい。

現場経験が強みになるメーカー系フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、メーカー製品のメンテナンスや修理を担当する技術営業職だ。
「整備士の技術+説明力+問題解決力」が求められるが、給与水準は現場整備士より格段に高い。

異業種転職で選んだ福祉業界【就労支援B型事業所勤務の実体験】

俺が最終的に選んだのは、自動車業界ではなく「福祉業界」だった。
就労継続支援B型事業所で、障害者支援の仕事をしている。

「なぜ福祉なのか?」とよく聞かれるが、理由はシンプルだ。

  • 体力的に楽な仕事がしたかった
  • 現場経験を「作業指導」という形で活かせた
  • 人と関わる仕事で、新しいやりがいを感じた

整備士時代にはなかった「人に感謝される仕事」がそこにはあった。
もちろん収入は整備士時代より下がったが、生活の質は格段に上がったと実感している。

整備士がホワイトカラー職に転職成功するための3ステップ

俺がブルーカラーからホワイトカラー職に転職するまでに実践したのは、この3つのステップだ。
泥臭く、遠回りしそうに見えるかもしれないが、これが一番確実だった。

ステップ1|転職エージェントと転職サイトを使い分ける

転職活動を始める時、最初にぶち当たるのが「どの求人を見るべきか」って問題だ。
ここで間違えると、ブラック企業に再就職するだけで終わる。

俺が使った方法は、エージェントと転職サイトを使い分けることだった。

  • 転職サイト → 自分のペースでじっくり求人を探す
  • 転職エージェント → 書類選考や面接対策をプロに任せる

ただ、全部のサイトが使えるわけじゃない。整備士に特化しているところ、ホワイトカラー向けのところ、それぞれ選び方がある。

ここで俺が実際に使って、信用できたサイト・エージェントをまとめている。

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転職サイト・エージェントを間違えたら、時間も体力も無駄になる。
まずはここから始めるのが最短ルートだ。

ステップ2|整備士経験をアピールする職務経歴書の書き方

次に大事なのが「職務経歴書」だ。
ホワイトカラー職に行きたいなら、整備士としての経験をどうアピールするかがカギになる。

俺が意識したのは、以下の3つ。

  1. 問題解決力
    → 故障診断・トラブル対応の実績を具体的に書く。
  2. 現場対応力
    → 突発的な修理や緊急対応をどうこなしたか。
  3. 交渉力・調整力
    → 部品商社とのやり取り、納期交渉など、現場で培った「調整力」を言葉にする。

現場で当たり前にやってきたことが、オフィスワークでは“強み”として評価される。
ここをうまく言語化できるかが勝負だ。

ステップ3|未経験OK求人の見極めポイント【楽に働ける職場探し】

最後のステップは「求人選び」だ。
未経験OKと書かれていても、実態は「誰でもいいから欲しい」ってブラック求人もある。

俺が見極めたポイントはこれだ。

  • 研修制度があるか
  • 離職率(口コミサイトでチェック)
  • 仕事内容が明確に書かれているか
  • “体力に自信のある方”と書かれていないか

特に口コミサイトで会社の実態を調べるのは必須だった。
俺が利用した口コミサイトの評価や選び方も、先ほどのランキング記事にまとめてある。

実録!整備士からホワイトカラー職へ転職成功したリアル体験談

ここからは俺自身が整備士からホワイトカラー職に転職したリアルな体験を話す。
夢でも理想論でもない、“現実”の話だ。

転職活動で苦労したポイント【書類選考・面接の壁】

転職活動を始めてすぐに感じたのは、
「整備士ってだけじゃ評価されねぇ」という現実だ。

まず書類選考で落とされる。
理由は単純で、職務経歴書の“伝え方”が悪かった。

現場で当たり前にやってきたことを「現場で普通にやってました」じゃ伝わらない。
それを「問題解決力」「現場対応力」として言葉にして、具体的なエピソードと数字を添えて書く。
これができるようになってから、ようやく面接に呼ばれるようになった。

面接でも「整備士だからコミュニケーション苦手でしょ?」って偏見で見られることが多かった。
ここで効いたのが、整備士時代のお客対応や部品業者との調整経験を話すことだった。

「現場で鍛えた交渉力と調整力」をアピールできれば、評価は一気に変わる。

ホワイトカラー職に転職後のギャップと良かった点

転職してからのギャップもあった。
でも結果的に「良かった」と言えることの方が多い。

体力的な負担が激減した反面、PCスキルの習得に苦労

現場作業がなくなったことで、体力的には天国みたいな環境になった。
でも今度は、パソコン作業の壁にぶち当たった。

エクセルもワードもまともに触ったことがなかった俺が、いきなり事務作業や書類作成を任される。
最初は苦労したが、現場で覚えた「自分で調べて解決する力」がここでも役に立った。

年収が下がっても「生活の質」が上がった理由

ホワイトカラー職に転職して、年収は確かに下がった。
でも「生活の質」は格段に上がった。

  • サービス残業がない
  • 休憩時間がしっかり取れる
  • 体がボロボロにならない
  • 家族との時間が増えた

金だけじゃない「楽に生きられる働き方」を手に入れたことで、心に余裕ができた。

整備士がホワイトカラー転職で後悔しないために知っておくべきこと

整備士として長年現場で戦ってきた俺が、ホワイトカラー職に転職して感じたことは「知らないままだと後悔する」という事実だった。

転職が成功か失敗かは、事前の“情報収集”で決まる。

ブルーカラーからホワイトカラーへの転職で感じたメリット・デメリット

ホワイトカラー職に転職して、確かに「楽」になった部分は多い。
でも「別の大変さ」も存在する。

メリット

  • 体力的な負担が激減する
  • サービス残業や休日出勤がなくなる
  • 精神的に追い詰められない職場環境

デメリット

  • 給与が下がる可能性が高い
  • オフィスワーク特有のPCスキルが必要
  • 書類作成や会議など、慣れない業務に戸惑う

このギャップを事前に理解しておかないと、「転職したのに楽にならない」なんてことにもなる。

整備士の経験が無駄にならないキャリア戦略とは?

整備士からホワイトカラー職に行くなら、現場経験を“強み”として活かせる職場を選ぶことが大事だ。

  • サービスアドバイザー → 現場経験をお客様対応に活かす
  • 部品商社のルート営業 → 部品知識で差別化
  • 福祉業界の就労支援 → 作業指導で技術を伝える

「自分のやってきたことが役立っている」と実感できる職場なら、モチベーションも維持できる。
ただの“未経験職種”として転職するのはリスクが大きい。

【まとめ】ホワイトカラー職を目指す整備士に伝えたいこと

整備士からホワイトカラー職への転職は簡単じゃない。
でも、やる価値はある。

俺は転職して、年収は下がったが「人生の質」が格段に上がった。
体力も心も削られない働き方が手に入った。

重要なのは「現場で磨いたスキルを武器にできる職場を選ぶこと」
そして「転職サイトとエージェントを使い分けて情報戦で勝つこと」

まずは、整備士に本当に使える転職サイト・エージェントを確認してほしい。

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この一歩が、今の自分を変えるスタートになるはずだ。

Xからの読者コメントを期待している。
ブログ更新楽しみにしていてほしい。
著者情報|自動車整備士(元労働組合支部委員長):ヴェルニス監修
ヴェルニス-VELNIS
ヴェルニス-VELNIS
Final Form Mechanic
整備士歴16年。国家一級整備士としてトヨタ車からコンテナ修理、国家車両まで整備し、
“現場でしか得られない精度”を手に入れた男、それが俺、VELNISだ。
スナップオン特注アクセサリー第1号を握り、どんなブラック工場でも“職場に使われるだけの人生”を捨ててきた。
カタログスペックや求人票の条件だけでは現場は測れない。
俺が選ぶのは、“自分の技術が活かせる場所”、職場に使われるんじゃなく“職場を使える”働き方だ。
転職も、工具も、全ては“俺が選び抜いてきた武器”。
このブログでは、現場を知る俺だから語れる“職場の真実”と、“本当に使えるモノ”しか紹介しない。
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